夢を語り支援者募る カイタク事業 「ABIRA Talks」

夢を語り支援者募る カイタク事業 「ABIRA Talks」
巨大アートの例を示しながら支援者にアピールする小学生

 安平町民が持つ夢やアイデアを発表し、応援を募る企画「ABIRA Talks(アビラトークス)」が6日、同町追分地区のコミュニティスペース「ENTRANCE(エントランス)」で開かれた。小学生と高校生の2人がそれぞれのやりたいことについて支援を訴え、1人がチャレンジを成功させた。

 まちづくりイベントや地域の課題解決に係る取り組みなど町民の挑戦を応援するプロジェクト「カイタク事業」。発表者(チャレンジャー)がイベントの企画ややりたいことなどを一般の支援者(サポーター)にプレゼンテーションし、資金の援助を呼び掛ける。昨年9月に行った初めてのアビラトークスでは発表した中学生が目標資金を獲得し、地元でボードゲーム大会の開催を実現させている。

 2回目となったこの日は2人が登壇。追分小6年の藤森大智君(12)は高さ90センチ、幅180センチの板を使った「巨大アートを描いて、自分の思いを伝えたい」とし、必要な材料費の支援を呼び掛けた。専門家のアドバイスやインターネットで必要経費などを調べた内容も紹介し、支援を受けられることが決まった。「緊張したが、言いたいことは100%伝えられた。完成したら、なるべく多くの場所に展示したい」と希望を語った。

 追分高校1年の井上心さん(16)は本を通じたコミュニティーを創出するための本棚の設置を提案。さまざまな意見を受けて「良い勉強になった」と振り返った。

 事業を企画した地域おこし協力隊の松岡亮さん(32)は「まずこの舞台に立って、大人の前でプレゼンすることが勇気の要ること」と評価。結果は付いてくるが、「挑戦は成功と失敗ではなく『学び』。もっとアップデートすることができればみんなを幸せにすることができるのでは」とねぎらった。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る