むかわ町は9日、町内の鵡川高校、穂別高校の2校と連携協定を結んだ。相互協力で地域資源を活用した生徒の育成、地域社会の発展を目指す。現段階の構想として来年度、町内に両校の生徒や町内在住の高校生が通える公設民営塾を開設し、大学などへの進学を支援するほか、町の産業や歴史、文化について学びを深める「むかわ学」を通して行政への政策提言なども進めていく考えだ。
協定の内容は、高校生の発想力や行動力を生かした▽教育・文化・スポーツの発展と振興▽むかわ学の充実・発展▽学力向上及び大学等進学▽未来を創る人材育成▽地域コミュニティーの発展▽環境の保全・回復・創出▽産業振興―など。これらを踏まえ、高校の魅力化を図ることで地方創生につなげる。
同日、町役場に併設する産業会館で締結式が行われ、竹中喜之町長は「若い感性は有益と捉えている。地方創生の前進に向けて、この町全体をホームグラウンドとして羽ばたいてもらい、町民の皆さんの元気の源になれば」とあいさつ。鵡川高の三村素道校長は「ますます強力な連携体制を築ける。高校生の若い力、発想力を生かして関係人口、地方創生につなげていく」と抱負を語り、穂別高の小野達彦校長は「非常に心強い。教育活動、運営に頑張っていきたい」と話した。
締結式には、両校の生徒会役員も出席。鵡川高生徒会長の新田静音さん(17)=2年=は「協定を結べたことをうれしく思う。互いの高校の魅力と強みを研修し合い、学校の発展、町の発展に努めていく」。穂別高生徒会長の小塚空さん(17)=2年=は「両校の絆を深め、学力の向上、地域の貢献に努めたい。互いを深め合いながら頑張っていきたい」とそれぞれの意気込みを述べた。

















