安平町 道の駅とJRの利用促進へ 追分駅に「玄関口」ギャラリー

駅のホームに掲げた看板

 安平町は、JR追分駅の待合室を一新し、「ゲートウェイギャラリー」を整備した。2019年4月に開業した道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」と、かつて蒸気機関車(SL)の車両基地が置かれて地域の発展を支えてきた同駅、二つのゲートウエー(玄関口)を結び付け、道の駅の来客者を街中に回遊させる仕組みづくりと室蘭線の利用増進を図る。10日に施工業者の凸版印刷(札幌市西区)から引き渡しを受けて公開した。

 ギャラリーには幅約4・6メートル、高さ約2・3メートルあるゲートをモチーフにした大形のパネル看板と、国内や台湾にある「追分駅」を写真で紹介した看板(幅約4・5メートル、高さ約90センチ)を設置。道内屈指の機関区を持ち、石炭輸送の拠点として地域発展の一躍を担った鉄道文化に関する歴史と、道の駅や新千歳空港、石勝線など観光の拠点となる題材を一挙に紹介。駅のホームには大型の看板(幅約7・2メートル、高さ約1・2メートル)を掲げ、道の駅から徒歩15分といった利便性の良さもPRしている。事業費は約300万円。

 JR北海道によると、有人の駅舎を自治体が主体となって情報展示ギャラリーとして活用するケースは珍しいという。及川秀一郎町長は「小さな穴場として展示物、掲示物を見たり、撮影したりしてもらえたら。追分駅を利用していただき、そこから道の駅にも足を運んでもらいたい」と話す。同駅の一杉隆史駅長は「また新しい追分駅として目で楽しんでもらえたら」と期待を寄せていた。

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