偏見や差別のない地域を 堺町小 気持ち表すリボン作る 浦河

偏見や差別のない地域を 堺町小 気持ち表すリボン作る 浦河
伊藤さん(奥)から教わりながらシトラスリボン作製に取り組む児童たち

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、患者らへの偏見や差別のない地域を目指す愛媛県発祥の「シトラスリボン運動」を浦河町で始めた保健師の伊藤のぞみさん(42)に賛同し、町内の堺町小学校(加渡三之校長)の4~6年生児童が10日、全校児童284人分のシトラスリボンを作製した。

 運動は、愛媛県の有志が作ったプロジェクト。特産のミカンにちなみ柑橘系のシトラス色のリボンを身に付けて、「ただいま」「おかえり」「ありがとう」の気持ちを表す。リボンで表現する三つの輪は地域と家庭と職場(学校)。感染者や医療従事者も含めて全ての人がそう言い合える人の輪づくりを目指している。

 この日は伊藤さんと書記局がリボン作りの手順を児童に教えた。色は黄緑と黄色、オレンジ。児童たちは三つの輪を作る作業に苦戦しながら、気持ちを込めて取り組み、1人2個以上作った。

 6年生の若生文弥君(12)は「輪っかを作ってひもを通す作業が難しい。持ち帰って家族にも教えて、登校時などに身に付けようと思う」と話し、児童会長の川合彩愛(あいら)さん(12)と書記局議長の西端海理哉(みりや)君(12)は「シトラスリボンプロジェクトを浦河町全体に広めて、日本全国にも広まってほしい」と訴えた。

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