白老町は、東京大学先端科学技術研究センターとの連携で白老の森の魅力を発信する動画を製作し、動画投稿サイトのユーチューブで公開している。
町は、2019年に同センターと包括連携協定を結び、地域振興の取り組みを進めている。動画作りはその一環で、白老の行政面積の約8割を占める森を魅力ある地域資源と捉え、ユーチューブで広く発信することにした。
製作には東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターの近藤薫さん、料理研究家の土井善晴さんが協力し、昨年9~10月にポロトの森などで動画を撮影。ポロトの森で音楽を奏でる「森を聴く」(12分8秒)、森で生まれて海で育ち、また森に帰るサケを使って調理する様子を描いた「森を食す」(10分15秒)といった4本を完成させ、公開を始めた。
「人間中心からノイズを楽しむ自然中心の暮らしへ」をテーマに近藤さん、土井さん、同センターの中邑賢龍教授が森について語り合う動画(1時間24分8秒)や、「森からすべてが始まる」と題した対談ダイジェスト版映像(5分48秒)もある。
動植物の命を育み、人の心も癒やす森の多面的機能に注目し、今回の事業を担当した町農林水産課は「食や音楽で白老の森の魅力を引き出した作品を多くの人に見てほしい」と話す。動画は町ホームページ・農林水産課の情報一覧にも載せている。

















