苫小牧工業高等専門学校(小林幸徳校長)は今春、初めて創造工学科フロンティアコースの卒業生13人を送り出す。専門分野に加え、ビジネスの基礎を学ぶ起業人材を育てることを目的に導入したコース。同コース主任の須田孝徳教授は「工学とマネジメントの両方の視点を持つ20歳前後の人材は少ない。知識を生かして社会に羽ばたいてほしい」と卒業生の活躍に期待する。
5年制の同校は2016年度、従来の5学科体制を見直し、新学科「創造工学科」(定員200人)に一本化した。1年次は専門分野に特化せず、基礎的な学力を身に付ける5クラスを編成。2年次に5系(機械系、都市・環境系、応用化学・生物系、電気電子系、情報科学・工学系)の中から選択した専門工学を学ぶ。4年次には、各系の専門知識を究める6コースと各系最大5人までと定められているフロンティアコースの計七つから最終進路を決める。
フロンティアコースは、経営学の土台を学べるビジネス科目や実際の企業等の課題解決型授業、フロンティア研究が主な履修科目。工学の他にマネジメント知識を養い、企業の経営者やプロジェクトのリーダーなどを目指す。
今春、卒業予定の5年生のうち7人が大学や専門学校への進学を希望している。他のコースにはあまり見られない経営学や英文などの学部への進学を目指す人もいるという。
同コースの希望者は増加傾向で、現4年生は14人が所属。現3年生については各系の最大定員を上回る希望者数となっている。
5年生の高野友太朗さん(19)は「市や協力企業の前で年に5回以上も発表機会がある。発表スキルやコミュニケーション能力が身に付くことが魅力」と強調する。数物系科学を担当する長澤智明教授は「学生ビジネスプランコンテストなどに出て賞を取る生徒が今後出てくれれば」と期待。須田教授も「5年生の今後の活躍が私たちの成果。将来が楽しみ」と話した。
















