道路建設DF山下栞が早大合格 西武の門たたき五輪に挑む-女子IH

道路建設DF山下栞が早大合格 西武の門たたき五輪に挑む-女子IH
早大スポーツ科学部のトップアスリート入試に合格した道路建設ペリグリンのDF山下=今月、苫小牧市白鳥アリーナ

 道路建設ペリグリンのDF山下栞(苫小牧東高3年)が今年度の早稲田大スポーツ科学部の総合型選抜1群(トップアスリート入試)に合格した。春に進学し、併せて東京の西武プリンセスラビッツに移籍する。五輪代表入りを目指して鍛錬に励む意気込みの山下は「日本代表として五輪に出場できるような選手を目標に大学でレベルアップしたい」と力強く語った。

 山下は大阪府出身。アイスホッケーは3歳から始め、小学生時代は府内のクラブチームに所属した。2014年のソチ五輪をテレビ観戦し、代表チームに憧れを抱いたたことがきっかけで小学6年時に家族と共に苫小牧に移り住んだ。青翔中1年時の15年にペリグリン入団。19年には女子代表入りを果たし、世界選手権トップディビジョン(フィンランド)に出場した。

 早大のトップアスリート入試は国際大会の出場経験を持つ高校3年生を対象とする。書類選考を経て11月に面接と小論文の試験を受け、山下を含めて男子1人、女子4人が合格した。

 早大入学を機に6年間在籍したペリグリンを離れ、西武プリンセスラビッツの門をたたく。自身の選手としての成長につながったペリグリンでの日々を思い返し、「ホッケーのすべてを教わった6年だった。仲間や監督に感謝したい」と万感の思いを口にした。寺尾幸也監督は「チームとして失うのは惜しい選手」としつつも、「(山下は)身体能力が高い。これからの活躍に期待したい」とエールを送った。

 西武でも主力の座を狙う。山下は「チームのプレー方針は変わるとは思うけど、自分の世界観が広がるので前向きに捉えたい」と意欲的だ。

 ペリグリンは26日に始まる女子日本アイスホッケーリーグ・ファイナルトーナメント(帯広市)に続き、3月11日開幕予定の全日本選手権(札幌市)を控えている。山下にとってペリグリン一員として戦う試合は残り少なくなり、「最後までチームの勝利に貢献したい」と闘志を燃やす。

 五輪代表入りを目指して新天地での活躍を誓う。22年の北京大会のみならず、26年のミラノ・コルティナダンペッツォ大会も視野に入れていて、「1回の出場じゃ満足できない。何度も選ばれる選手を目指す」と大成への意気込みを語った。

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