白老町議会総務文教分科会は16日、アイヌ施策などの課題をめぐり、白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)と意見交換した。
分科会で山丸理事長は、白老アイヌ文化の伝承活動に関して「民族共生象徴空間(ウポポイ)の開設で、伝承拠点となっていた旧アイヌ民族博物館が無くなった。このため、今後は白老アイヌ協会が地元アイヌ文化の伝承を担うことになる」と説明。その上で「町の協力を得ながら自立した組織を目指し、地元の伝統文化を後世に引き継ぐ活動を進めていきたい」との考えを示し、行政支援を訴えた。
アイヌ民族への理解促進や共生社会の実現に向けた教育活動も重要とし、「地元の小中学校で地元アイヌ民族の歴史、文化を伝えていくことが必要。白老らしい教育の場をつくってほしいし、協会も協力していきたい」と述べた。
また、岡田育子副理事長は、アイヌ文化を生かした観光振興に向けて「アイヌ民族の食文化を提供するレストランなどがJR白老駅前の大町商店街にあればいい」と提案した。

















