6 孫との再会心待ち 文通での交流励みに、プールで体力維持

6 孫との再会心待ち 文通での交流励みに、プールで体力維持
孫娘2人の手紙に笑顔を見せる青木さん

 横浜市で暮らす2人の孫と会う機会を、新型コロナウイルス感染拡大の影響で奪われている苫小牧市双葉町の青木憲●【99b8】さん(78)。帰省や旅行を自粛する代わり、昨秋から文通するようになった。孫の「おたがいまだまだ頑張ろうね!」「この手紙を読んでコロナを少しでも忘れられたらいいな」などの心温まるメッセージを目の当たりにし、励みにしながら再会への思いを募らせる。

 次女の真希さん(47)が孫娘になる花菜さん(13)、葉月さん(10)を生んでから、毎年欠かさず帰省していた。青木さんはバーベキューや温泉、「とまこまい港まつり」などを一緒に楽しみ、自宅で取った野菜のプレゼントなどを生きがいにしながら、孫娘2人の成長を見守ってきた。

 昨年はコロナの感染拡大で夏に会うことを早々に諦めた。「今は我慢の時」と言い聞かせ、「冬に会えたら」と願ってきたが、コロナは終息する気配を見せない。「東京近郊で感染が広がるたびに、再会の日が遠のくような気持ちだった」と振り返る。

 それでも「2人はもっと大変で不安な思いをしているに違いない」と激励の手紙を出し、道産野菜や食品を段ボールに詰めて送った。2人からかわいい便せんが届き、「ありがとう」の電話もあった。直接会うことがかなわなくても、2人から元気をいっぱいもらい、心の距離もずっと近いままだ。

 花菜さんは端正な筆致で青木さんの体調を気遣ってくれた。文面には陸上部に入ったこと、クラスの実行委員になったことなど、充実した生活ぶり。葉月さんは伸び伸びとした文字で「苫小牧で食べたラーメン食べたいな。北海道の食べ物、全部おいしいもんね」と苫小牧の思い出を懐かしむ様子。青木さんも表情をほころばせる。

 「今年の夏こそはコロナに気兼ねなく会える世の中であってほしい」。青木さんは心から願い、その日を万全で迎えられるように、温水プールに通うなど体力維持に努める。2人の筆跡に成長を感じながら「去年よりずっと大人になった孫に、元気な姿を見せて安心させてやりたい」と諦めずに前を向き続ける。

      (半澤孝平)

       (終わり)

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る