苫小牧市の2020年度観光入り込み客数は、19年度に比べ4割以上も少ない130万人にとどまる見通しであることが、市の試算で分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、過去10年間で最低となる見込み。市観光振興ビジョンは22年度までに260万人の目標を掲げているが、観光客数が回復するかは不透明な情勢だ。
市観光振興課によると、観光入り込み客数は12年度以降180万~190万人台で推移し、増加傾向にあった。19年度は222万5000人と初めて200万人を突破したが、20年度は一転、92万5000人(42%)の減となる。
同ビジョンで目標値を設定している観光案内所の利用件数も前年度比2万3007件(63・9%)減の1万3000件、イベント観客動員数は同53万3000人(97%)減の1万7000人と壊滅的な落ち込みとなる。
15日に市職員会館で開かれたビジット苫小牧観光会議(委員長・藤岡照宏苫小牧観光協会専務理事)で同課が明らかにし、「昨年3月から5月にかけての道や国の緊急事態宣言で、公共施設を一時閉鎖したことが大きい」と分析した。イベントは年間約35万人が来場する「とまこまい港まつり」の中止が響いた。
同ビジョンは19年度から21年度の間、53項目の事業計画を明記しているが、20年度に中止した事業もあり、見直しが必要かどうか検討する。観光入り込み客数(22年度までに260万人)、観光案内所利用件数(同4万件)、イベント観客動員数(同55万人)の目標は当面維持する。
藤岡委員長は「新型コロナのため致し方ない部分もある」と冷静に受け止め、「21年度は感染防止対策を徹底しながらイベントを開催し、まず市民に楽しんでもらうことで観光客の回復につなげたい」と話した。
















