胆振総合振興局は19日、振興局独自の2021年度地域政策推進事業を発表した。新たに白老町のアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)を核に胆振の多彩な地域資源を活用し、北東北地方からの教育旅行の誘致活動を促進。新型コロナウイルス禍の社会変化も見据え、胆振の豊富な食材の魅力発信や移住・定住施策も実施する。
同事業は各振興局が地域の課題解決や活性化のため独自に取り組む施策。21年度は全6事業、総額1757万円を予算化した。
新規事業の教育旅行誘致促進事業は、ウポポイへの関心の高まりを追い風に展開する。「いぶり5大遺産」と銘打った「アイヌ文化」「むかわ竜」などの地域資源に関する児童・生徒向けの学習教材を作成。管内の3中学校・高校程度をモデル校に指定し、北東北の修学旅行生と交流事業を試行する。岩手県盛岡市の教育、旅行関係者を対象に教育旅行セミナーも企画。振興局の職員が「教育旅行コンシェルジュ」になり、対象者の要望に応えて企画立案を支援する。
移住定住も新施策を実施。「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた「ワーケーション」の受け入れ施設などを紹介する冊子を作り、道内外の企業にプロモーションを強化する。
食材宝庫の胆振を発信する継続事業では、20年度に管内全11市町の特産品を具材におむすびのレシピを開発した「いぶり11(イレブン)」を使い、21年度は飲食店・コンビニへのレシピ提案、高校生を対象に食育授業などを行う。
事業を発表した同振興局の花岡祐志局長は、東北地方の修学旅行先が首都圏に集中している現状と、コロナ下で行き先を胆振に変えた学校があったことを指摘。「ウポポイに興味を持っている、という声を聞いている。こうした動きを確実に、胆振に向けてもらえるよう取り組みたい」と強調した。
















