新しいスタイルのスポーツフェスティバル、ほっかいどう大運動会DX(同実行委員会主催)に合わせて21日、厚真町本郷のかしわ公園野球場で「あつま国際雪上3本引き大会」のエキシビションマッチが行われた。大会4連覇中のアームレスリングチーム「パンプアップ塾苫小牧」と、昨年のほっかいどう大運動会で優勝した鵡川高校野球部OBらで構成する「鵡川球謝」が激突。試合巧者ぶりを発揮したパンプアップ塾が激闘を制した。
3本引きのルールは、特設コート内にある3本の綱のうち2本を自陣に引き込めば勝ち。試合は1チーム8人による1セット40秒の3セットマッチ(2セット先取)で行われた。試合は第1、2セットとも手に汗握る展開となり、選手層、経験値で勝るパンプアップ塾に軍配が上がった。
星山一範塾長(50)は「相手は若くて体格の良い選手ばかりで強く接戦だったが、ちょっとした判断や対応がうまくできた」と笑顔。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年11月に大会の中止が決まり、一時はメンバーの士気も下がっていただけに、「40秒の試合の中で楽しむことができた。声を掛けていただいてうれしかったし、ありがたいことです」と感謝しきりだった。
一方の鵡川球謝はこの日、メンバー11人での参加。1、2セットとも紙一重の差だったが、一歩及ばなかった。代表の荒木将伍さん(25)は「何とか相手に土をつけたいと思ったが、芝と違って踏ん張りが利かず、きつかった。パンプアップ塾さんの試合は何度も見させてもらっているが、パワーもそうだし、周りを見た状況判断にたけている」と悔しさをのぞかせた。ただ、この戦いが「ネット配信を通して、3本引きが少しでも広まれば」と今後の波及を期待していた。
今回の大運動会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、オンラインで動画配信やテレビ会議、スマートフォンアプリなどを使って開催。雪上3本引きは厚真の会場から中継をつないで生中継された。

















