苫小牧市は業務効率化に向け、パソコン内のソフトウェア型ロボットが職員の一部事務作業を代行するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の実証実験を進めている。人事管理に関する作業時間が短縮された分、担当者が別の業務に取り組むことができるなど効果も出ており、2021年度以降、本格導入を進める方針だ。
市行政監理室によると、実証実験は20年10月に始まり、同室、市民税課、資産税課、介護福祉課で名簿の入力作業や税務処理などの定型作業で実施中。20年度は約220万円の予算を計上し、I・TECソリューションズ(表町)のサポートを受け、2種類のシステムを導入した。
このうち同室では、全職員が提出する人事評価表の取り込みチェック業務や、職員が希望する部署などを入力して同室に送信する自己申告書の集計作業をRPAが代行。従来は人事評価表の取り込みで2200件、自己申告書の集計で121件を1人の職員でこなしており、これらの作業終了まで1カ月近く要することもあるという。
RPAで自動化することにより、稼働時間は人事評価表取り込みで2時間(削減時間183時間)、自己申告書の集計で6分(同20時間)という短時間で済むようになった。
市は、数年前からRPAやAI(人工知能)の活用を検討し、19年12月には苫小牧市と千歳市の有志が設立した普及団体の勉強会に職員が参加。市の総合戦略では、24年度までに年間1000時間の業務時間削減を目標に掲げている。
同室は「RPA導入により時間外労働が減少した」と強調。3月末まで実証実験を続けた後、システムの詳細な効果や課題などを分析する予定だ。担当者は「働き方改革の一環。21年度以降、他の部署での導入を進めたい」としている。
















