楠木綾乃さん(駒大苫高2年・美術部)が本道代表で夏の全国総文祭に出品、 長崎の風景描いた油彩画

全国大会に出品される「彼方のとおり道」

 駒大苫小牧高校(笹嶋清治校長)の2年生で、美術部に所属する楠木綾乃さん(17)の油彩画「彼方(かなた)のとおり道」が今夏、和歌山県で開かれる第45回全国高校総合文化祭(文化庁など主催)の美術・工芸部門に本道代表作品として出品される。長崎県を訪れた時に目にした風景がモチーフ。幕末の志士・坂本龍馬の生きざまに思いをはせて描いた作品という。

 絵画はF30号(縦約90センチ×横約72センチ)。昨年1月、家族と長崎市の「龍馬通り」を歩いた際に見た、若宮稲荷神社の横の風景を丁寧に描いた。光が当たってきらきらと輝く小川やこけむした欄干を繊細なタッチで表現。楠木さんは「ここを歩いた時、他とは違う何かを感じた」ため、モチーフに採用したという。

 道内では例年、支部ごとに美術展・研究大会を開き、全道大会への出品作品を決定。それらを集めた全道規模の美術展・研究大会を秋頃に開き、翌年度の全国大会向けに10点程度の推薦作品を選んでいる。

 楠木さんの作品は昨年8月、市内で開かれた苫小牧支部大会で最優秀賞を受賞した。新型コロナウイルスの影響で中止となった全道大会に代わり、同年11月にインターネット上で開かれた全道高校Web(ウェブ)美術展に出品。絵画をはじめ、立体や映像作品など約500点の中から全国大会に進む14点の推薦作品の一つに選ばれた。

 幼い頃から絵が好きで、同校に入学してからは美術部に入部し、本格的に絵画制作を始めたという楠木さん。「北海道代表に決まった時は、うれしさよりも驚きの方が大きかった」とほほ笑む。

 同部顧問の新谷史子教諭は「とても粘り強く、努力家。物をしっかりと見詰め、自分が感じたものを表現しようとする心を持っている」と、教え子の頑張りを評価する。

 全国高校総合文化祭は「文化部のインターハイ」とも呼ばれる、高校生による国内最大規模の文化の祭典。例年約2万人の生徒が参加し、舞台発表や作品展示など約20部門に分かれて研修や交流、コンクールなどを繰り広げている。今年は7月31日~8月6日、和歌山県和歌山市で開催予定。楠木さんは「ほかの高校の人たちの作品を生で見られることが何よりも楽しみ」と話す。

 全国大会に先立ち、北海道銀行本店(札幌市)では全国大会に進む絵画作品10点を展示する企画を開催中。公益財団法人道銀文化財団の事業で、生徒たちの作品は同財団から贈られた木製の額に納めて展示されている。楠木さんの作品の展示は3月31日まで。開館時間は平日午前9時~午後3時。

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