環境省が、昨年5月から千歳市の支笏湖地域で進めてきた電線の地中化工事が完了した。人通りの多い商店街の湖側通路沿いや園地内にあった電線がなくなり、視界がすっきり。電線に邪魔されず、支笏湖上空や園地内の木々などの景観を楽しむことができるようになった。
地中化は、観光客が多く訪れる商店街や支笏湖ビジターセンター付近を中心に電柱19本を撤去し、電線を埋設するなどした。工事は昨年5月中旬に着手し、2月26日に完了した。
関係者は、景観向上の他に、強風などで倒木が発生した際の断線リスクも低減できると期待。園地で食事する人を狙うカラスの被害も、カラスが止まる電線がなくなったことで減るとみている。
電線地中化は、支笏湖まつり実行委員会や支笏湖温泉旅館組合など地元の6団体が2014年10月、同省に提出した地域要望に盛り込んだ。
同省は18年度から利用環境の改善や災害に強い地域づくりを目的に、支笏湖園地の再整備事業を展開。20年度に地中化を含め約1億9000万円の工事関連事業費を投じ、支笏湖ビジターセンターに階段型ウッドデッキを設置した他、案内看板や歩道も再整備した。
同省支笏洞爺国立公園管理事務所の千田智基所長は「空も広くなり、訪れた方が心安らげる場所にしたい」と話した。



















