全道的な大雪の影響で北海道教育委員会が2日、道内公立高校入試の学力検査を3日から4日に延期したことを受け、苫小牧市内の中学校や高校、学習塾は受験生や保護者への連絡、日程調整などの対応に追われた。異例の事態に見舞われた受験生からは、「試験勉強の時間が増えた」などと前向きな声が目立った。
市教委は2日午後、道教委から学力検査延期の知らせを受け、市内の全中学校に電子メールで一斉通知。ファクスと電話でも連絡し、延期の情報を生徒や保護者に確実に伝えるよう、念押しした。市教委の池田健人参事は「初のケースで大変驚いたが、受験生の安全を考えると致し方ない」と話した。
市教委から連絡を受けた各中学校は、電子メールで保護者に試験日程の変更を連絡。メールで連絡がつかない保護者に対しては教員が手分けをして電話で個別連絡。市内中心部の中学校の教頭は「メールを送って一安心ではなく、保護者が開封したという確認するまでは気が抜けない」と語った。
公立高校の多くは学力検査の翌日を採点や試験に関する事務作業の日に充てているため、試験日の延期でこれらの日程も後ろ倒しに。合格発表は当初予定通り16日に行われるため、市内の高校関係者からは「1日ずれ込んだことで事務作業が例年よりもタイトなスケジュールになりそうだ」という不安の声も漏れた。
一方、受験生は冷静だ。市内の多くの中学校は3日、3年生は登校させず自宅待機とした。苫東中の佐藤彰純君(15)は「1日かけて、ゆっくり最終確認できる時間ができた」とほほ笑む。開成中の齋藤凱音君(同)は「ポジティブに乗り切るしかない」。同中の高橋真和さん(同)も「どんな状況下でも気にせず頑張りたい」と述べた。
千歳市在住で苫小牧市内の高校を受験する小野寺咲来さん(同)は「安全のためには仕方がない」と理解。コロナ下で学校行事が制限された1年を過ごし、締めくくりの受験でも延期という異例の状況に見舞われたが、「中3でできなかった分、高校生活を楽しみたい」と前向きだ。
長男の龍之介君(同)が苫小牧市内の高校を受験するウトナイ北の主婦高橋麻衣さん(41)は「拍子抜けしたけど、道路状況から送迎に不安を抱いていた。延期になってよかった」と安堵(あんど)。龍之介君も「賢明な判断だと思う」と話した。
市内で学習塾を展開するトランスクールの堀吏(つかさ)専務(45)は「入試の日は雪が降ることが多く、塾生たちにはアクシデントがあるかもしれないと伝えていたので、冷静に対応してくれるはず」と受験生たちを信頼しつつ、「4日までに除雪が間に合うかが心配だ」と語った。
















