2021年度「支笏洞爺国立公園支笏湖・定山渓地区訪日外国人自然体験活動推進協議会」が2日、札幌市内の環境省北海道地方環境事務所で開かれた。19年度までの「訪日外国人自然体験活動推進プログラム」を総括した後、同協議会が策定した次期プログラム(5カ年)を決定。同日付でスタートした。
環境省は、「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づき20年までに全国34カ所の国立公園の訪日外国人利用者数を1000万人にする「国立公園満喫プロジェクト」を推進。北海道地方環境事務所は、支笏洞爺国立公園の支笏湖・定山渓地区を対象に関係機関と協議会を設置。訪日外国人を誘導するための自然体験活動推進プログラムに取り組んできた。
この日の会議は、新型コロナウイルス感染防止のため、10会場を結ぶテレビ会議形式の開催となった。石狩振興局や胆振総合振興局、苫小牧観光協会、国立公園支笏湖運営協議会などが参加した。
会議では、コロナ禍で外国人の旅行需要が見込めないため、国内の来訪者で観光需要を喚起する「協議会設置要綱」の改定を了承。25年までの次期「支笏洞爺国立公園支笏湖・定山渓地区自然体験活動推進プログラム」案を了承した。
次期プログラムでは、支笏湖・定山渓地区が新千歳空港からの所要時間40分、ニセコや登別、洞爺湖など主要観光地から2時間圏内とアクセスの良さを強調。支笏湖地区の特徴として月別の利用変動が大きく、日本人の利用が減る12月に外国人が増えるとの傾向を指摘。
将来像について、利便性と原始性が高く自然環境やフォトジェニック(写真で映える)な自然景観を生かし、国立公園外の自然体験施設や文化施設との連携を深め、カヌーやダイビング、トレッキングなど多彩で満足度の高い自然プログラムの提供を目指すとしている。利用者のターゲットを、日帰り利用中心の近郊の在住者など需要の回復状況を踏まえた3段階と、コロナ終息後の段階を合わせた4段階に分けた。5項目の目標値も新たに定めた。
支笏湖・定山渓地区の利用を検討する上で重要な観光動向として▽9月に開催する世界規模の商談会「アドベンチャー・トラべル」▽オンライン業務やテレワークの浸透により仕事の合間に自然体験活動を楽しむワーケーション▽サスティナブル・ツーリズム(持続可能な観光)▽脱炭素社会への取り組み―を挙げる。
同プログラムは、協議会の構成員による情報共有、連携により各施策を効果的に進め、支笏湖・定山渓地区の利用回復を図り、自然環境に配慮しつつ、国内外からの来訪者による自然体験活動を推進するため策定している。
















