日高本線の歴史振り返る 郷土博物館企画展「浦河に鉄道がある情景」

日高本線の歴史振り返る 郷土博物館企画展「浦河に鉄道がある情景」
浦河駅内で開かれている写真展

 浦河町立郷土博物館主催の企画展「写真展 日高本線の軌跡 浦河に鉄道がある情景」が、町内昌平駅通のJR浦河駅待合室で開かれている。入場無料。

 JR日高線の鵡川―様似間は3月末日に廃止され、4月から新たな交通体系としてバス転換される。1937年の苫小牧―様似間の全線開通以来、地域交通や物流を支えてきた日高線が約80年の歴史に幕を閉じることから、日高本線の歴史や地域との関わりを写真パネルで振り返る。

 展示しているのは町や町郷土博物館へ寄贈された34点。年表や「浦河駅開通式」(35年)の様子、年末の帰省により人でごった返す「浦河駅」(82年ごろ)、日高幌別駅に向かう電車の奥で西幌別を通過する札幌冬季五輪の聖火リレーと思われる様子(72年)など昭和期が中心だ。

 「懐かしい」と話す人や「無くなるのは寂しい」と目を潤ませながら見入る人、持参したカメラで写真に収める人など、老若男女問わず人が訪れている。

 企画展は4月4日午後4時まで。

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