日高管内の牧場などで働く インド人対象に移動販売

日高管内の牧場などで働く インド人対象に移動販売
販売車内でインド製食品を手にするギリさん

 日高管内の軽種馬牧場などで働くインド人が増えていることから、苫小牧在住のネパール人実業家、ビシュヌ・ギリさん(38)が、インド製の食材を中心にした移動販売車を今月、稼働させる。ギリさんは「食品購入で困っているインド人たちの手助けになれば」と話している。

 ギリさんは2009年に来日。事業を起こし、浦河や新ひだか、日高各町や室蘭市でネパール・インド料理店を展開している。軽種馬産業の人手不足を背景に、調教技術者が多いインド人の仲立ちも並行して行い、日本語教室や日本での生活に欠かせない情報も伝えている。

 ギリさんによると「インド人が日常の買い物で困っているのが日本にないインド製品で、特に食材関係」と言う。人々の職場は各地に散在しているため、移動車でインド人の多い地区を巡り販売する。

 本格的な稼働を前に4日、200人以上のインド人が暮らす浦河町で販売場所のシミュレーションを行った。購入しやすい場所の選定と許可の確認など牧場、調教施設関係者らと協議。浦河町役場前にも立ち寄り、職員らが興味深そうに多種多様なスパイスや食材、生活用品など珍しいインド製品を手に取って見ていた。

 販売車には冷凍庫や冷蔵ケースもあり、地場の野菜や日本製食品も備える。今週以降、週替わりで各地に出向き、管内各地と千歳市の大手牧場を巡回するという。他国の外国人や日本人を含め購入を歓迎している。

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