胆振東部地震で被災した厚真、安平、むかわの3町を支援しようと、道内外の有志でつくる団体が被災地に明かりをともす「復光」プロジェクトを始動した。現在3町で進めている公共施設の照明LED(発光ダイオード)化に係る費用の一部を資金としてインターネットの「クラウドファンディング(CF)」で調達し、獲得した益金を寄付する。関係者は「町の負担を少しでも軽くするお手伝いができれば」とし、協力を呼び掛ける。
同プロジェクトは、旅行業や道内の物産を取り扱う通販業を展開する事業者らで組織。事務局によると、LED化を図ることで従来よりも施設が明るくなるほか、3町合わせて年間約2600万円の電気代削減を見込み、「復興全体に寄与できるのでは」と考えた。
CFの期間は5月上旬まで。金額は1口1万、2万円で設定しており、目標額は1000万円。寄付に対する返礼品として、カマンベールチーズやジンギスカン肉、ししゃもなど3町の特産品を予定している。
同プロジェクト事務局は「3町は復興に向かっているものの、震災の爪痕はまだ残っている。目に見える復興として、町民の方々に『町中が明るくなったね』と喜んでもらえたら」と話している。

















