コロナ禍の施策の難しさ 市議会定例会を振り返って

コロナ禍の施策の難しさ 市議会定例会を振り返って

 2021年度各会計当初予算案が可決成立した苫小牧市議会定例会が12日、終わった。新型コロナウイルスの感染症対策の一環で会期を通常より1週間長く設けたが、大事に至らず、会期を短縮して閉会した。

 市民生活や経済活動などに甚大な影響を与えているコロナ。その収束が見えない中、市が施策を進める難しさを改めて感じる。市政運営は原則、総合計画を最上位に多岐に及ぶ各計画に基づき実行されている。しかし、今はコロナ禍の非常時で、日々変化する状況への対応も迫られている。

 岩倉博文市長は新年度の市政方針でコロナ対策を市政の「最優先事項」に掲げた。市の財政に限りがある以上、優先順位を付けざるを得ないのが現実。予算計上された各事業に対し、その妥当性を見極め、また別の切り口から提案を試みる議会の役割は大きくなる一方だ。

 さらに、コロナ後を見据え、市の成長戦略の方向性を示した「都市再生コンセプトプラン概要版案」が公表された。JR苫小牧駅前を緑で包み込み、歩きたくなるまちなかをテーマに作製された将来像には「本当にできたら素晴らしい」と市議からも感想が漏れたが、どう実現するかは今後の議論となる。

 暗くなりがちな時代だからこそ夢を語り、やる気を引きだすのも悪くはない。だが、夢心地が過ぎると、現実が悪夢に反転する危うさもはらむ。それを忘れないように心掛けながら、まちの未来に期待を込めたい。

(報道部 河村俊之)

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る