胆振東部地震からの復興を支援する有志団体「一般社団法人安平町復興ボランティアセンター」は4月1日から、団体名を「一般社団法人ENTRANCE(エントランス)」に改称する。震災復興への活動に一区切りをつけ、町の「未来を創る」組織として地域に根差した活動を展開していく。
同センターは、2年半前の地震で被害を受けた町を支援しようと2018年11月に発足。復興イベントの企画やお手伝いをはじめ、地域コミュニティーの創出、震災により客足が減少した商店街の活性化などの課題に向き合い、町民と共に解決に向けた取り組みを進めてきた。その一方で、期間を3年限定としており、当初は「3年で解散」を予定していた。
しかし、19年11月にJR追分駅前に開設したコミュニティースペース「エントランス」を多くの町民が利用している状況などを考慮し、「復興のために」から「安平町の未来のために」へ方針を転換。エントランスを拠点に町内外に安平の魅力を発信していく。
方針は昨年末の総会で決定しており、14日に行った同センターの災害復旧復興報告会で改めて公表した。エントランスの事務局長を務める林賢司さん(34)は「基本的なことは変わらないが、それぞれの役割を変えつつ、復興のための活動と町の未来のための活動を地道に行っていく。これまで関わっていただいた皆さんと一緒に安平町を盛り上げていけたら」と話している。

















