市内小中学校でタブレット活用始まる 21年度から1人1台 「興味持って学習できる」

東北の郷土料理についてタブレットで調べる生徒=啓明中

 児童、生徒に1人1台のタブレット端末を配備する国のGIGAスクール構想に基づき、苫小牧市内の小中学校全39校で今月末までに、1万3450人分の端末と使用環境が整う。2021年度からの本格導入に向け、すでに使用環境が整備された一部の小中学校では、調べ物学習や確認問題などに活用。教員らは「生徒たちは興味を持って使っている」と歓迎している。

 タブレット端末導入により、インターネットでの情報収集はもちろん、体育の授業でカメラ機能を用いて自身の動きを確認したり、ドリル教材を使い、各自のペースで学んだりすることも可能になる。

 市内では、19年度に市内全小中学校の学習用パソコンをタブレットに更新。すでに約1400台が配備されており、これに約1万2000台を追加した上、校内のネットワークを整備する。

 啓明中学校(生徒数312人)2年の地理の授業では、今春の修学旅行先となる東北の郷土料理を調べる際に活用。和田卓教諭(58)が提示した県名と料理の写真を基に、料理名や特徴などをグループごとに調べた。生徒同士で話し合いながら、熱心に情報を集める姿に和田教諭は「共通の題材について調べることで会話も生まれ、勉強が苦手な生徒も興味を持ちながら取り組める」と手応えを感じている様子だ。

 「いろいろなサイトから情報をたくさん得ることができる」と喜ぶのは滝澤慧和さん(14)。一方、タブレットは校内のみでの利用とされており、三浦彪我さん(14)は「持ち帰ることができ、復習などにも使えたらもっと勉強がはかどるのに」と本音を吐露した。

 ウトナイ中学校(同379人)の2年の理科では、AI(人工知能)型ドリル教材で1年間の学習を振り返った。小1年から中3まで各学年に対応した問題が入っており、生徒たちはその中から「植物のつくり」「天気とその変化」などそれぞれもっと学びを深めたい単元などをピックアップ。選択肢の中から、回答を選ぶと正誤、解説が表示される仕組みで、間違えた問題については次回以降に集中的に出題される。

 竹島夏未教諭(26)は、従来のプリントを用いた学習では、生徒によって解答し終える時間に差が生じたが「各自のタイミングで取り組むことができ、子どもたちの力にもなる」と強調。渥美陽太さん(14)は「小中学までの問題が一通り入っていて、とても便利」と集中して問題を解いていた。

 今年度から使用する中学の理科の教科書には、QRコードを読み取ることで模範実験を動画で確認できるページも。竹島教諭は、仮に生徒たちが実験に失敗した場合でも「比較し、原因を調べることができる」などと、タブレットの可能性を語った。

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