空き店舗にコミュニティースペース開設 安平町早来 まちなかに にぎわいを NPO団体「ハッピーサロン」

空き店舗にコミュニティースペース開設 安平町早来 まちなかに にぎわいを NPO団体「ハッピーサロン」
コミュニティースペースを「多目的に利用してもらえたら」と呼び掛ける宮本代表

 安平町内の有志でつくるNPO団体「ハッピーサロン」が、町内早来大町の空き店舗を整備し、団体の名称でコミュニティースペースを開設した。2018年9月の胆振東部地震で損壊した建物が解体されるなど、空洞化が進んだまちなかのにぎわいを創出し、地域の活性化につながることを期待する。関係者は「仲間内で自由に使い、楽しんでもらえたら」と話している。

 同団体は商業者を中心とした町民有志12人で昨年3月に結成。開設に向けて準備を進めてきた。スペースがある建物は、町役場総合庁舎とJR早来駅の通りに位置する。飲食店だった早来大町の空き店舗(134平方メートル)を改修し、今月12日にオープンした。

 施設内にはカラオケの資機材やランニングマシン、将棋やマージャンができる卓を用意した。新型コロナウイルス感染症対策として検温タブレット端末や消毒液、空気清浄機やテーブルのアクリル板を設置するなど対策を講じる。費用は総額で1500万円ほどになり、このうち900万円は町の補助金を活用した。

 施設は、入り口で入場券を購入すると営業時間の間、設備を自由に使える仕組み。料金は昼の部500円(ドリンク付き700円)、夜の部1000円(同1300円)となっており、飲食の持ち込みも認めている。基本的に毎日開館し、時間帯は昼の部は午後1~3時、夜の部は午後6~10時。

 団体の代表を務める宮本正典さん(80)は「来てくれたお客さんのニーズに合わせて、いろんな使い方を考えていきたい」と意気込む。コロナ禍の状況で客足が活発になるには時間がかかるとみるが、「活動ができていない団体への声掛けなどもして、利用を呼び掛けていきたい。この場所はお客さんが来ても安心、安全だということが認知されていけば」と話し、辛抱強く活路を見いだす考えだ。

 予約などの問い合わせは、ハッピーサロン 電話0145(29)7373。

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