冬を本州で過ごしたマガンやヒシクイの「北帰行」の季節を迎えた。道内有数の中継地、苫小牧市植苗のウトナイ湖と周辺の農地ではにぎわいを見せている。
春分の日の20日。まだ薄暗い午前5時前のウトナイ湖で、翼を休めていたマガンの鳴き声が徐々に大きくなり始めた。やがて東から陽光が差し、湖面や周囲の木々を薄赤く染める頃、マガンたちは幾つかの群れごとに朝焼けの空へと一斉に飛び立った。
マガンやヒシクイは、冬場を本州の湖沼で過ごし、春に繁殖地のロシア方面へ戻る。渡りルート上にあるウトナイ湖は貴重な「休憩地」だ。夜間に湖上で休んだ鳥たちは、昼間は周辺の農地で落ち穂を食べて過ごす。
日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリによると、今年は2月下旬に飛来を確認。最も多い日には6万羽が夜を明かした。「今年は昨年と比べて、渡りの時期がやや早いようだ」といい、今月いっぱいは早朝や夕方にマガンを見られそうだ。
















