むかわ町穂別地区で見つかった国内最大の植物食恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)の全身復元骨格レプリカ(複製品)のお披露目会が20、21の両日、同町道の駅「四季の館」で開かれた。インターネットによる資金調達「クラウドファンディング(CF)」を活用して昨年製作したレプリカと既存のレプリカの2体が共演するまたとない機会。町内外から2日間で約900人が足を運んだ。
展示された新しいレプリカは全身約8メートル、高さ約3・2メートルあり、製作費は約1600万円。4足歩行で前傾姿勢の既存のレプリカに対し、2本足で体を支えるように立っているのが特徴。CFで334件1089万7500円の資金を集め、9月に開催された色付け会を経て完成した。
ホールには2体の「むかわ竜」が並んで迫力が増し、訪れた来場者の目をくぎ付けにした。十勝管内の更別小学校に通う浅野虎太郎君(10)はレプリカを目の当たりにし、「写真でしか見たことがなかったので、本当にでかいんだなと思った。過去にこんなにすごいものが存在していて、発掘されたのだなと改めて感じた」と目を丸くしていた。
このほか、モンゴルで発掘されたアジア最大の肉食恐竜「タルボサウルス」や「デイノケイルス」の頭蓋骨などのレプリカも展示された。

















