むかわ町穂別地区で発掘された植物食恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)のレプリカお披露目会に合わせて20日、北大総合博物館の小林快次教授による講演会が開かれた。町内外から訪れた一般、来賓合わせた80人が興味深い内容の話に熱心に耳を傾けた。
小林教授は「恐竜が生きていた時代は約2億3000万年前から約6600万年前の時代」と説明。「肉食恐竜のティラノサウルスが植物食の恐竜を襲っていた」とし、「その中にカムイサウルスのようなハドロサウルス科がいた。おそらく北海道、むかわ町穂別にもティラノサウルスが住んでいたのでは」と推測した。
また、むかわ竜と同じハドロサウルス科の「ニッポノサウルス」が最近の研究で欧州から来ていると考えられることを紹介。モンゴルでも多くの恐竜化石が見つかっていることから、「カムイサウルスがどのように生きていたのかを調べることで、他の恐竜とのつながりが分かってくる。恐竜のブームはむかわ町穂別から来ている」などと話した。
小林教授の講演は、町恐竜ワールド講演会、穂別博物館普及講演会を兼ねて開催された。

















