食べ残し持ち帰って ご飯付きセット販売も 市内飲食店 食品ロス削減へ容器提供

食べ残し持ち帰って ご飯付きセット販売も 市内飲食店 食品ロス削減へ容器提供
金剛園で提供しているお弁当セット。食べ残した焼き肉をご飯に載せて自宅で食べられる

 食品ロス削減のため、料理の食べ残しを容器に入れて持ち帰ってもらうサービスを、苫小牧市内の飲食店が始めている。無料容器の提供だけでなく、ご飯付きで販売するアイデアも生まれ、来店客に好評だ。

 焼き肉店などを展開する金剛園(本店苫小牧市新中野町)は2020年12月から市内の金剛園で、肉を食べ残した客に対し、持ち帰り専用の「お弁当セット」(税別290円)の販売を始めた。容器にご飯とキムチ、ナムル、ゼンマイなどを詰めたセットで、客は残ったカルビやホルモンなどの肉を焼いてご飯に載せ、持ち帰る仕組み。

 これまでも注文した肉を食べきれない客に無料容器を提供してきたが、ご飯と副菜の持ち帰りセットにすることで、客単価の増加や食品ロス削減にもつながる。同社の須藤精作社長は「サービスの一環として始めたが、お客さまにも店舗側にもメリットが大きい」と話す。

 ガスト苫小牧店(元中野町)など国内外で飲食店を経営する、すかいらーくホールディングス(東京)は20年9月、食品ロス削減への取り組み強化を発表。苫小牧店などの店舗で、デジタルメニューブックに無料の持ち帰り容器(天然素材50%以上)を頼めるボタンを設置し、動画でも紹介している。

 また来店客がご飯の量を選択できるなど、食事を残さない工夫も続けている。同社の広報担当者は「容器はサービスを知らなかった人からも喜ばれている。今後も社会問題の解決に取り組みたい」と意気込む。

 こうした飲食店の試みについて、苫小牧消費者協会の山内幸子会長は「飲食店での食品ロス削減の動きを歓迎したい」と話し、家庭でも「必要な分だけ作り、残った場合は冷凍やリメークの工夫をしてほしい」と望む。

 食品ロスは本来食べられるのに捨てられる食品。農林水産省や環境省によると、事業系と家庭系を合わせた17年度の食品ロス量(推計値)は612万トン。19年に食品ロス削減推進法が施行され、国は30年度までに00年度の980万トンから半減させる目標を掲げている。

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