新千歳空港の国際線で、一般乗降客を乗せた定期旅客便が全休してから26日で1年がたつ。新型コロナウイルス感染拡大に伴う各国政府の渡航制限措置によるもので、国際線ターミナルビルは閑散とし、シャッターを下ろしたテナントも多い。一時は臨時便の運航計画も浮上したが中止となり、国際線再開の見通しは立っていない。
道内7空港を管理・運営する北海道エアポートがまとめた航空概況によると、2020年1~12月の国際線の乗降客数は前年比83・6%減の63万1983人。
かつて国際線ビル内では、大きな荷物や土産物を携えたインバウンド(訪日外国人旅行者)の団体が列をなし、にぎやかにフロアを移動する光景が見られた。現在は空港内のテナントや航空会社に勤める従業員が行き来する程度。航空会社スタッフの女性は「まさか1年も旅客がいない状態が続くとは思わなかった」と表情を曇らせた。
20年1月末、中国政府が海外への団体旅行を禁止して以降、新千歳と中国本土を結ぶ路線の利用者は激減。同3月には、日本政府が9~31日に中国、韓国からの航空機の到着先を成田、関西両空港に限定する措置を取り、海外各航空会社も続々と運休を決定。新千歳では3月25日のハワイアン航空便の出発を最後に、定期旅客便の全休が続いている。
昨年12月には、大韓航空とアシアナ航空がそれぞれ1月下旬と2月に新千歳―仁川線で旅客臨時便の運航を計画したが、日本政府が1月14日にビジネス客らの往来一時停止を決めたことを受けて中止した。
北海道エアポートは「旅客数の大幅な減少で空港内商業施設の運営環境の悪化など大きな影響を受けた1年となった。依然として先が見えなく、当面は厳しい状況が続くと思われる」としている。
















