鈴木直道知事は24日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの新規感染者が道内の中心都市・札幌で増加していることに警戒感を示し、「現在、札幌市と外出や往来自粛などの強い措置を講じることを視野に協議している」ことを明かした。専門家の意見を聞き、26日に道の感染症対策本部会議を開き、「対策が必要となる場合は、ちゅうちょなく行っていく」との姿勢を示した。
札幌市の新規感染者数は、直近1週間(18~24日)で307人となり、人口10万人当たりの感染者数は15・7人。道が5段階で設定する警戒ステージでは「4」の水準になっている。また、道内全体の新規感染者数に占める割合も60%を超えている。
知事は昨年11月上旬の感染の急拡大期に、「札幌市内で急激な拡大を確認した後、10日程度遅れて全道で増加した傾向が見られた」と説明。さらに札幌を中心に変異株の感染が継続して確認されていることも指摘し、「高い警戒感が必要と認識している」と述べた。
4カ月以上に及んだ「集中対策期間」は今月7日で終了したが、道は特定の地域で感染の拡大傾向が見られた場合、(1)他の地域に波及する可能性が高いか(2)地域における感染の広がりが推定されるか(3)医療提供体制の負荷が高まっているか―を総合的に勘案。必要があれば期間を設定して、特定の地域や業態を対象とした強い措置を講じることとしている。知事は「現在、感染拡大の要因分析を含めて協議している」と述べ、再び札幌市限定で外出・往来自粛などを検討していることを示した。
また、石狩、十勝、釧路管内で、医療施設や福祉施設で大規模な集団感染が続発していることも説明。「こうした地域では、感染者が発生していない高齢者施設などでもPCR検査を実施していく」と強調。22日から帯広市の一部施設で開始しており、「来週は江別、恵庭、釧路市などでも順次、開始していく」と検査拡充で集団感染抑制を図る構えだ。
この他、知事は、通信アプリLINE(ライン)利用者の個人情報が利用者への説明不十分なまま中国の関連企業から閲覧できる状態だった問題を受け、道が行っている17のLINEサービスを「全て停止した」ことも明らかにした。
データを挙げて札幌の感染再拡大に警戒感を示した鈴木知事=24日午後8時10分ごろ、道庁
















