26日に開幕するプロ野球の出場選手登録が25日に公示され、千葉ロッテマリーンズに入団したむかわ町出身の河村説人投手(23)=星槎道都大―白樺学園高出=が開幕1軍入りを果たした。小中学校時代にチームメートだった現むかわ町職員の蛯沢光晴さん(23)は「ピンチを背負ってもいいので、ゼロで抑えてほしい」とかつての旧友にエールを送る。
蛯沢さんは少年野球チーム鵡川ジュニアファイターズ、鵡川中野球部で主将を務め、4番打者として活躍。小学6年時には河村投手とバッテリーを組んでチームを南北海道大会に導いたほか、中学時代にも全道大会に出場した。その後、苫小牧東高に進み、町役場に就職。河村投手とは別々の道を歩んだが、常に連絡を取り合う間柄だった。当時から身長は190センチほどあり、速球、変化球ともに良い球を持っていたが、「テンポとコントロールがすごく悪かった。『いつ大成するのかな』という感じでしたね」と懐かしむ。
しかし、今月17日に札幌ドームで行われたオープン戦で応援に駆け付け、かつてのイメージとの違いを見せられた。「うまくまとまっていた。やっぱりプロは違うなと思いましたね」と振り返る。「正直、最初は2軍スタートだと思っていたが、ずっと無失点で来ていたので期待していいのかなという気持ちになった」という。公示前に知人から情報を聞きつけた際には、すぐに本人に連絡を取って激励したという。
「彼は本当に人に恵まれていて、これは恩返しの機会なのだと思う。それは彼が一番分かっているはず」と蛯沢さん。当面は中継ぎでの登板が予想され、米大リーグに移籍した沢村拓一投手の穴を埋める役割が期待される。「ゼロで抑えて次につなげることが大事。ヒット2本打たれても、アウト三つ取ればいいくらいのつもりで投げてほしい」と言い、「彼もむかわが好きだと思う。ちょっとでも『むかわ』の名前が挙がれば、うれしいですね」とマウンドに立つ日を楽しみにしている。




















