苫小牧市は新年度、市制施行75周年の2023年度に刊行を目指す「新苫小牧市史」の編さん作業を本格化させる。市教育委員会内に設置した事務局による執筆者選考作業は大詰めを迎えており、21年度内に調査や資料収集などに着手する方針。市民らに昭和以前の苫小牧に関係する資料や写真などの提供を呼び掛ける。
市史編さん審議会(蓑島栄紀会長)による昨年10月の答申を受け、市は編さん方針を策定。「新市史」は先史から19年ごろまでの出来事を通史で扱う本編1冊と資料編1冊、年表編1冊を計画しており考古、歴史、民族、自然などの視点からまちの歩みを記録する。写真や図、イラストなどを活用し、アイヌの歴史や女性史も盛り込む考えだ。
事務局はそうした方針の下、執筆者の選考作業に着手。今夏までに確定させ、執筆に必要な調査や情報の整理作業に取り掛かるほか、同審議会委員や関係行政機関の職員らで構成する市史編集委員会を立ち上げて原稿内容の確認や検討を進める方針だ。
苫小牧市史は1975、76年に上下巻、2001年に追補編が発行されて以降は作られていない。市史編集事務局長で生涯学習課主幹の藤原誠さんは「このままでは失われてしまいかねない貴重な資料が市内に点在している。市民のご協力で、後世に伝えられるような市史にしたい」と意気込む。
事務局は、昭和以前の苫小牧にまつわる資料の提供を市民に求めている。古文書や手紙、日記、帳簿、絵はがき、チラシ、パンフレットをはじめ街並みや日常生活を収めた写真、映像も募集中だ。
問い合わせは市史編集事務局) 電話0144(84)6008。
















