白老中学校(小林俊文校長)の1年生が、白老町役場と共同で「白老観光マップ」を作った。観光マップの作成をそれぞれ計画していた同校と町の担当課が手を結び、今月完成させた。作業に関わった生徒たちは「白老の魅力をアピールしたい」と意気込む。
町が民族共生象徴空間(ウポポイ)を核とした観光振興に取り組む中、同校は今年度、1年生の総合学習のテーマを前年度に引き続き「観光」に設定。生徒による白老観光マップの製作を企画した。
そうした中、同校は昨年7月、町経済振興課にマップ作りのノウハウについて相談。偶然にも同じく観光マップ作成に取り掛かっていた同課は、「一緒にやりませんか」と同校に提案。中学生と町役場の連携による作業が始まった。
46人の生徒たちはJR白老駅周辺など白老中心部にあり、観光客にお薦めのカフェやスイーツ店、白老牛レストラン、民芸品店、アイヌ文化体験施設、元陣屋資料館など20カ所をピックアップ。町が運行する観光客向け交流促進バス「ぐるぽん」や、白老観光協会などが貸し出しているレンタサイクル「シラヴェロ」も利用して取材に回り、店や施設のアピールポイントを文章と写真でまとめた。
仕上げた観光マップは両面印刷で、A3サイズの四つ折り。生徒らによる店舗・施設の紹介と、場所を示した地図を掲載したほか、交流促進バスとレンタサイクルを活用した「アイヌ文化体験」「白老まるごと堪能」「スイーツ三昧・インスタ映え」「人気スポットぐるり旅」の四つの観光モデルコースも載せた。
白老グルメやアイヌ文化にちなんだカラー写真も多用し、カラフルに仕上げた観光マップは1万部作成。4月以降に町内の観光施設など各所に置かれる。
指導に当たった同校の堀井雅人教諭は「生徒にとって郷土の魅力の再発見につながる機会になったはず」とし、今後も教育活動で観光を取り上げていくという。観光マップは生徒の宿泊研修や修学旅行時に持参し、旅行先で配布するなどして白老のPRに役立てる。

















