苫駒大4月から「北洋大」 語学・キャリア教育を軸、国際化見据えて人材育成

苫駒大4月から「北洋大」 語学・キャリア教育を軸、国際化見据えて人材育成
来月から北洋大学に名称変更し、再出発する苫小牧駒沢大学

 苫小牧市内唯一の4年制大学、苫小牧駒沢大学(錦西町)は4月1日から校名が北洋大学に変わる。学校法人京都育英館(京都)が、学校法人駒沢大学(東京)から経営を引き継いで4年目での再出発。移管前に入学した学生の卒業まで校名は変えないという約束が取り交わされこのタイミングとなったが、従来のイメージを刷新できず、学生確保に苦慮してきた。当面は語学教育とキャリア教育に力を入れたカリキュラム作りを推進。国際化を見据えた人材育成に主眼を置く方針だ。

 「北海道から太平洋を臨み、世界に向けた人材育成を願って付けた」―。昨年4月、同大学で開かれた記者会見で、京都育英館の松尾英孝理事長は校名に込めた思いをこう語った。

 2021年度は国際文化学部キャリア創造学科・定員75人については変更しないが1年次からの履修コースに英語、中国語、日本語の3コースを新設。日本語コースは留学生向けを想定しつつ今後、日本語教師の養成も視野に入れる。

 2年次以降の専門科目は、▽経済・経営系▽情報メディア系▽観光文化系▽公共政策系―の4系統から選択。自らの仕事や働き方の将来像に沿って、語学力とビジネス能力を結び付けた学びをバックアップする。これまで中国や韓国など東アジア圏を中心に10校以上との連携協定を結んでいるが、改めて海外の大学との連携強化を模索。長期の春休暇制度や半年で単位取得可能なセメスター制度を取り入れ、海外留学しやすい環境も整える。

 同大をはじめとする国内の大学への進学を目指す留学生に日本語教育を行う「留学生別科」は、4月1日付で開設。留学生の受け入れも始める。

 入学者減による経営難を背景に、駒沢大学から18年4月に経営移管を受けた京都育英館だが、その後も学生確保に苦戦。入学者数が移管初年度の18年度8人、19年度33人、20年度44人と徐々に増加する中、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた入国制限が暗い影を落とす。入学者の半数を留学生が占めていただけに、ややブレーキがかかっている状況という。総定員の半数の学生確保が要件となる「私立大学等経常費補助金」獲得に向け、40人以上の入学者確保を目標にしているが、21年度は前年度をやや下回る見込みだ。

 北洋大学の初代学長となる奥村訓代・高知大名誉教授は「まずは学生の定員を満たさないと、次のステップへ進めない」と強調。「地域に信頼され、地元の学生に行きたいと思ってもらえる大学を目指す」と話している。

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