安平町と自動車部品製造業のダイナックス(本社千歳市)は30日、スポーツを通じた地域振興・貢献に関する連携協定を結んだ。同社のアイスホッケー部が中心となり、地元小学生の育成や競技の普及を図るとともに、町スポーツセンター「せいこドーム」など施設を積極的に利用することで町の活性化につなげる。
同社は、苫小牧市を拠点に活動する男子のアイスホッケーチームを持つ。2018、19年には社会人カテゴリーの全国大会で優勝するなど国内トップクラスの実力を誇る。協定内容は、町内における小学生スケート教室や地元チームの支援をはじめ、小学アイスホッケー大会やプレシーズンマッチの企画、町のイベント参加など。協定の有効期間は3年間だが、申し出がない場合はその都度更新する。
締結式には伊藤和弘社長をはじめ、アイスホッケー部の大澤洋介監督らが出席。伊藤社長は「アイスホッケーを通じて子どもの指導や育成に努めたい」とし、構想として「ダイナックスカップ」の開催などを計画している。
安平町もスピードスケートで五輪選手を輩出するなど、冬のスポーツが盛んな町。及川秀一郎町長は「今はアイスホッケーやスピードスケートをやる子どもが少なくなったが、大会やスケート教室の支援をしていただけるということで、(札幌市が招致を目指している)2030年の冬季五輪に地元選手が出場する夢を見られるような状況になれば」と期待を寄せた。

















