JR日高線鵡川―様似間(116キロ)の鉄道事業が最終日を迎えた3月31日、JR鵡川駅には道内外から廃線を惜しむ列車・代行バス利用者や地域住民らが続々と訪れた。駅舎やホームを歩き回って思い出に浸ったり、写真撮影をしたりする光景が広がった。
同駅の入り口には、同日までに「ありがとう日高線!鵡川―様似間 新たな始発駅へ~鵡川駅」と書かれた看板がお目見え。駅舎内に置かれたノートには「長い間お疲れさまでした」「転換バスが多くの方に使われることを期待したい」などと長年の運行に対するねぎらいや、新しい路線バスに期待する寄せ書きが多く記されていた。
「少年時代からの鉄道好きで全国の列車に乗車したが日高線は車窓から原野や牧場が見えて素晴らしい」と熱く語るのは、兵庫県西宮市の板橋利喜造さん(73)。「他の路線にはない魅力があり、復旧を願っていたので廃止は残念。クラウドファンディング(CF)を行うなどし、再整備費用を捻出してほしかった」と惜しむ。「4月以降、同線区で新しい路線バス(転換バス)が運行されると聞いており、一度乗ってみたいと思う」と言う。
大分市の会社員田中克也さん(49)は苫小牧市内でアイスホッケーの試合を観戦後、同線区廃止を前に沿線の新ひだか町やえりも町を回り、31日、様似町からむかわ町に到着し鵡川駅で苫小牧行きの列車に乗車。「初めて代行バスに乗ったが、景色はきれいだった」と話した。
駅舎で列車や代行バスの往来を見守ったむかわ町末広の梶原義信さん(76)は「日高線は15年ほど前、孫がサッカーの練習試合を様似町で行う際、応援のため利用していた」と回顧。「町内にある踏切はすでに閉まったままだが、廃止は寂しい」と述べた。
















