厚真町議会は２日、臨時会を開き、上厚真北部地区に新たに整備する子育て支援住宅の建設工事に係る、土地の所得と請負契約を含む議案３件を原案通り可決した。

　町外にいる子育て世代の移住促進と定住人口の拡大を目的に整備する子育て支援住宅は、木造平屋の３ＬＤＫ（延べ床面積約９０平方メートル）の１０戸。完成は１１月中旬を予定しており、工事費は造成工事を含め約３億３６００万円。今年度一般会計予算に約２６００万円を土地取得費として計上している。

　子育て支援住宅の入居は、▽町外から町内に移住（住民登録）する▽家族の所得が月額１５万８０００～４８万７０００円以下▽同居者に小学生以下の扶養家族が１人以上いる▽入居者に暴力団関係者がいない―のすべてを満たしていることが条件。入居できる期間は、同居する扶養親族が１８歳に達する年度末まで。家賃は月額５万６０００円が基本だが、１８歳以下の子ども１人につき５０００円の減免措置がある。

　町建設課は「子育て支援住宅はこれまでも早い段階で入居者が決まっており、需要が高い。今回も完成後すぐに入居者が入ってくれることを期待している」と話す。