苫小牧泉野サッカークラブは10、11両日、苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場で開かれる2020年度全道少年8人制サッカー大会兼第18回JA全農杯全国小学生選抜サッカー大会IN北海道に市内チームとしては唯一出場する。全国大会の切符を懸けた大一番。4年ぶりに出場する全道大会に向けてメンバーの士気は高まっている。
大会には、昨年行われた各地区の予選を勝ち抜いた16チームが出場し、トーナメント戦を繰り広げる。優勝チームは5月3日に神奈川県で開かれるJA全農杯全国小学生選抜サッカー2021の出場権を獲得する。苫小牧地区予選は昨年10月に同サッカー場などで開かれ、新ひだか町のAreareaが優勝し1枠の出場権を獲得した。泉野は、Areareaに0―7で敗れて準優勝し、全道大会の開催地枠で全道切符を手にした。
泉野は5歳から小学6年まで32人が所属する。苫小牧市内の泉野小グラウンドや緑ケ丘公園サッカー場で練習を行っている。昨冬は新型コロナウイルスの影響でフットサルの地区大会や全道規模大会はすべて中止され、実戦こそなかったが厳しいトレーニングを積んできた。
同小の体育館ではドリブルを中心に猛特訓し、突破力の向上を図った。屋外練習では1対1の対人プレーを中心に激しい競り合いに当たり負けない筋力や体力を鍛えた。橘井祐介監督(48)は「球際で負けない力が付いたと思うので、試合で大いに発揮してもらいたい」と期待する。
守護神としてゴールを守るのはGK及川睦斗(泉野小6年)。身長150センチ超の恵まれた体格を生かしたセービングが期待される。柏崎正人GKコーチ(36)の指導を受けながらポジショニングの練習に力を注いだ。常にゴール中央に立つことを意識して左右のシュートへの対応力を高めたと言い、「試合では無失点に抑えたい」と意気込みは十分だ。
攻撃はエースストライカーの柏崎康仁(同)に注目だ。エルソーレとの地区予選準決勝ではミドルシュートが決まり、これが決勝点となって2―1で勝利した。シュート力に定評があり「ゴールに向かう思い切りの良さと強いシュートが打てる」と橘井監督は話す。柏崎は「強力なシュートで得点を決めてハットトリックを目指す」と力強い。
全道出場をほぼ確実にした地区予選のエルソーレ戦勝利で喜びに沸いたが、決勝でAreareaに大敗を喫し悔しさが残っている。DF石井絢勇主将(同)は「冬のトレーニングで体力やスキルに自信が付いた。全道大会は全勝して優勝を目指したい」と抱負を語った。




















