英国のエリザベス女王(94)の夫フィリップ殿下(享年99)が9日に死去したのを受け、苫小牧市内のゆかりのある人たちからも悼む声が相次いでいる。殿下は1982年11月3日、世界自然保護基金(WWF)の前身である「世界野生生物基金」の総裁として来苫。国内初の野鳥の聖域(サンクチュアリ)に指定されたウトナイ湖で自然保護の実情を視察しており、同湖の保全に関わってきた人たちは「活動の励みになった」と口をそろえる。
「エディンバラ公」の称号で知られ、約70年にわたり国家君主を支え続けた殿下。ウトナイ湖サンクチュアリのチーフレンジャー中村聡さん(58)は「自然保護に造詣が深く、サンクチュアリが開設間もない時に来訪され、活動の励みになった」と振り返る。
ウトナイ養殖漁業会会長の荒木義信さん(83)も「現在のウトナイ湖の自然環境が保たれているのは公の来苫がきっかけ。感謝している」と語る。
82年11月4日付の苫小牧民報は、殿下が同湖で羽を休めるコハクチョウやカモなどの渡り鳥を観察する様子を詳報。サンクチュアリ開設を「偉大な事業」とたたえ、「野生生物保護の大きな推進力になることを期待する」と述べたことも伝えている。
同湖は今年、5月にサンクチュアリ開設40年、11月にラムサール条約登録30年の節目を迎える。
















