ルート拡大、1日乗車券も ウポポイ開園日運行の「交流促進バス」 利用促進へサービス向上 白老

ルート拡大、1日乗車券も ウポポイ開園日運行の「交流促進バス」 利用促進へサービス向上 白老
利用促進に向け運行ルートを変更した交流促進バス

 白老町は、民族共生象徴空間(ウポポイ)開園日に運行する交流促進バス(ぐるぽん)の利用促進に向け、4月から対策に乗り出した。町内の飲食・観光エリアを周遊するルートを拡大し、乗り放題の1日乗車券も発行するなど、利便性やサービスを向上させた。町は観光客のみならず、町民の利用も促す考えだ。

 交流促進バスは、昨年7月12日のウポポイ開業に合わせ、「ポンチョ」と呼ばれる36人乗りの2台で運行を開始。白老駅周辺を循環する「市街地循環便」と、社台や石山などの飲食店・観光スポットを巡る広域便「社台・市街地便」の2路線で走らせた。鉄道などで来町する観光客の町内周遊手段としたものの、新型コロナウイルス感染拡大に伴う観光の冷え込みにより交流促進バスの利用も低調に。運行開始から今年3月末までの乗車人数は2832人(運行日数219日)となり、1日平均で13人にとどまった。

 利用促進が課題となっていた中で町は今月、運行路線を改正し、新たなサービスを導入。発着起点を従来のJR白老駅前からウポポイ前にし、ウポポイ来場者の利便性を高めたほか、当日乗り放題の1日乗車券(大人200円、小中学生100円)の車内販売も始めた。また、広域便の「社台・市街地便」を「広域ピストン便」に名称変更し、路線を西側の萩野地区まで延伸。同地区の飲食店や萩の里自然公園まで足を延ばせるようにした。

 バス停も増やし、市街地循環便は「町立病院前」「チキサニ前」など、広域便はルート拡大に伴い「第二石山」「萩野石山」などを新たに加えた。

 町は「観光目的だけでなく、通院や買い物など町民の日常生活での利用も促すために工夫した。多くの人に交流促進バスを使ってほしい」としている。

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