3月2日に苫小牧市でまとまった雪が降り、市内各所で交通障害が発生したことを受け、16日の市議会臨時会では除雪の在り方についての議論が過熱した。市民から苦情など605件が寄せられたといい、市は初動対応の遅れを陳謝した上、より良い除雪に努める考えを強調した。
市は降り始めから10センチ以上の降雪が予想され、交通障害の恐れがある場合を除雪出動の目安としている。3月2日は午前5時時点の積雪は9センチだったが、市職員が道路パトロールを行った結果、路面状況が圧雪状態だったため、「通行に支障がない」と判断したという。
降雪はその後も続いたが、午前10時時点でも判断を変えず、午前11時になって業者に車道の除雪を指示。正午に全市除雪が始まったが、累積積雪量が25センチと苫小牧としては記録的な数値となり、全市除雪を終えたのは3日午前8時だった。
この間、市内各所で車両が立ち往生し、市には苦情や意見など605件が寄せられた。内訳は「除雪してほしい」といった要望が248件、「除雪の仕方が悪い」などの苦情が94件、「通行に支障がある」などの通報が62件という。
こうした状況が明らかになり、市議からは批判が相次いだ。神山哲太郎氏(公明)が「判断が遅いと言わざるを得ない。現状を見て判断して」と訴えると、市は「結果として除雪開始が遅れ、効率的な作業が行われなかった。市民にご苦労をかけた」と陳謝。「より柔軟な除雪作業に努める」と理解を求めた。
市の除雪は路上の雪を左右に寄せる「かき分け」方式で、牧田俊之氏(改革フォーラム)は「数年に1度の降雪だが、家の前に残った雪が多かった」と指摘。市側は記録的な降雪に対応するためスピード優先だったことを認めた上、今後は「スピード、仕上がりに注意しながら、より丁寧な作業を行う」と約束した。
市は2020年度一般会計補正予算で、除雪費8187万8000円追加を専決処分したことを報告、承認された。
















