ファームレストラン来月28日オープン 徳寿ファーム 観光農園の形成目指す 白老牛のメニュー提供

徳寿ファームに建設したファームレストラン「KANTO」

 道内を中心に「焼肉徳寿」を展開する梨湖フーズ(本社札幌市、高木勉社長)のグループ会社・徳寿ファームは、白老町森野の和牛生産牧場に5月28日、ファームレストランをオープンする。「KANTO(カント)」と名付けた店舗では、生産した白老牛の焼き肉や洋食を提供し、白老ブランド牛をアピールする。牧場には小動物と触れ合える場や遊具を配置するほか、来年からはイチゴ狩りもできるようにし、観光農園の形成を目指す。

 平屋建てのファームレストランは、焼き肉ロースター付きの一般客テーブルが96席、団体客用が104席の計200席。白老牛の焼き肉やステーキ、ハンバーグなどのメニューを提供する。屋外にテラス36席も配置。牧場風景を目にしながら軽食やソフトクリーム、ドリンク類を味わったり、テークアウトもできる販売ブースを設ける。駐車場は約90台分を整備。レストランの営業時間は午前11時から午後8時まで、無休を予定し、屋外販売は午前10時から始める。

 レストランの周辺にブランコなど遊具を置き、ヒツジやヤギといった小動物と触れ合えるスペースも整備。親子連れが楽しめるようにする。さらにイチゴ生産のビニールハウス2棟を設置し、来年5月ごろからイチゴ狩りもできるようにし、「白老町の新たな観光・食のスポットとして観光客や地元の住民に利用してもらいたい」と言う。

 徳寿ファームが2019年秋に森野14の道道白老大滝線沿いに開設した牧場の面積は19ヘクタール。現在、237頭の黒毛和牛を飼育しており、7月から本格的に自社生産の白老牛を毎月15頭ペースで出荷する。飼育頭数はさらに拡大する方針で、生産した牛肉は梨湖フーズが道内外で営む焼き肉店などで提供し、白老牛の消費と普及を推進する。

 牧場では今後、乳牛も導入し、生乳を使ったチーズ工房を牧場内に開設する計画。梨湖フーズが運営するスイーツ店などへ商品の原料としてチーズや牛乳を供給するなど、白老を拠点に6次化のマルチ農業を展開していく方針だ。

 徳寿ファームは、レストランのスタッフ(配膳・接客、調理補佐)を募集しており、問い合わせは電話0144(82)5550。

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