65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種で、白老町は1日から予約体制を強化した。4月28日に受け付けを開始して以降、コールセンターへの申し込みが殺到。電話がつながりにくい状況が続いたことから、予約先として町のワクチン接種対策室を追加した。
町は4月26日、高齢者らに接種券を発送。28日からコールセンターやインターネット(コロナワクチンナビ)で、希望の接種会場や日時の予約受け付けを始めた。コールセンターには初日から予約の電話が相次ぎ、「何度かけてもつながらない」「しばらくたって、ようやくつながった」といった状況が発生。高齢者から不満の声も上がった。
このため、町は体制強化を図ることにし、1日からワクチン接種対策室でも予約できるようにした。対策室を構える町総合保健福祉センターでは、ゴールデンウイークの休日返上で出勤した職員らが高齢者からの申し込みに対応。2日も午前中だけで100件ほどの電話が対策室に入り、職員が手続きに追われた。
電話やインターネットによって自分で予約をしなければならない高齢者は7112人(高齢者施設の入所者を除く)。2日までに全体の約5割に当たる3466人が予約を済ませた。1520人を枠とした集団接種に関しては、2日までに全て埋まったという。対策室の下河勇生室長は「体制の強化で電話がつながりにくいといった事態は緩和され、今後、円滑に予約できるようになるだろう」としている。
1回目の接種は高齢者施設の入所者を優先して17日に開始。一般高齢者の集団接種は萩野公民館会場を皮切りに28日から、町立国保病院など町内4医療機関での個別接種は6月1日からを予定している。
電話での予約は、コールセンター=電話0570・000226、平日・土日祝日の午前8時~午後8時=か、新型コロナワクチン接種対策室=電話0144(84)7680、平日午前8時半~午後5時15分=へ。対策室はゴールデンウイークの祝日も対応する。

















