市立中央図書館 電子書籍の利用好調、20年度は3・3倍、巣ごもり需要背景に

市立中央図書館 電子書籍の利用好調、20年度は3・3倍、巣ごもり需要背景に
画面上で本の貸し出しなどができる電子図書館

 苫小牧市立中央図書館が運用する「電子図書館」の利用が好調だ。スマートフォンやタブレット、自宅のパソコン画面上で本を読むことができるサービスで、2020年度の貸し出しは前年度比約3・3倍の1521件に上った。昨年6月のシステム更新で利用しやすくなったことや、新型コロナウイルス感染予防のために自宅で過ごす「巣ごもり」需要が高まっていることなどが背景にあるとみられる。

 図書館に直接足を運ばなくても、デジタルデータ化された書籍(電子書籍)をホームページを通じて借り、閲覧し、返却できる電子図書館。同館では14年10月の運用開始以来、定期的に電子書籍を増やしており、19年度末の蔵書は7707冊まで増えた。

 利便性向上のため、20年6月には利用方法を簡略化。同館カウンターでIDとパスワードを設定する手続きを無くし、図書館利用カードに記載の10桁の数字とパスワードがあれば簡単にログインできるようになった。

 それ以降、電子図書館の貸し出し件数は急増しており、3月の貸し出し件数も前年同月比3・9倍の217件だった。同館によると、料理や掃除など家事に関する書籍、画面上でイラストが動くといった電子書籍の特徴を生かした絵本が人気という。

 富田歩美館長(42)は「新型コロナの感染拡大で、市民が図書館に足を運びにくかったり、自宅で過ごす時間が増えたりしたことも影響しているのでは」と話す。

 「巣ごもり」需要の高まりを受け、昨秋には児童書を多く購入し、子ども向けの蔵書を充実させるなど工夫を凝らす同館。今後も一般書の購入頻度を増やすなどし、幅広いニーズに対応したい考えだ。富田館長は「高齢者に向けた電子図書館の使い方講座や、子どもにも利用してもらうためのPRに力を入れたい」としている。

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