海上走る日高線描く 町総合文化会館に「思い出」展示 浦河高美術部

海上走る日高線描く 町総合文化会館に「思い出」展示 浦河高美術部
日高線を描いた作品と浦河高校の美術部員ら

 浦河高校美術部(中島拓海部長、部員9人)は、廃線となったJR日高線(鵡川―様似間)をモチーフにした絵画「思い出」を、浦河町総合文化会館3階ふれあいホール前に展示している。

 作品は縦90センチ、横180センチ。映画「千と千尋の神隠し」のワンシーンの海、浦河町のサクラ、日高線の列車を織り交ぜ、海上を走る日高線を描いたファンタジー作品。昨年12月から準備と構図を考え、現3年生3人と2年生5人が今年3月末から取り組んだ。週5回(月~金曜日)の部活動時間や放課後など合わせて1日2、3時間かけて制作し、完成させた。

 日高線の写真を見ながら列車を描き、「このまま日高線がなくなってしまったら、思い出もなくなってしまう。絵で残そうと思った」と話す中島部長(3年)。「とても素晴らしい出来で自信作。作品に取り組んでいる間は、幼少期に乗った日高線の記憶がよみがえった」と振り返り、「海のしぶきがリアルに描けていて注目ポイント。たくさんの人たちに見てもらいたい」とPRしていた。

 展示は13日まで。

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