白老町は、駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)の観光インフォメーションセンターなど公共施設3カ所に、手話通訳のタブレット型端末機を設置した。手話通訳者による遠隔通訳サービスを提供する装置で、聴覚障害のある人たちのコミュニケーションを支える環境づくりの一環だ。
端末機は観光インフォメーションセンターのほか、町立国保病院、総合保健福祉センターにある町健康福祉課の各窓口に設置。聴覚に障害のある人が窓口を訪れた際、職員が公益社団法人北海道ろうあ連盟(本部札幌市)の手話通訳者を端末機の画面に呼び出し、音声と手話でコミュニケーションを図る。
遠隔手話通訳サービスの導入は、聴覚障害者があらゆる場面で手話が使える環境づくりの一環。手話は障害者基本法で「言語」として位置付けられている中で、手話を利用する聴覚障害者の社会活動を支えるために整備した。
通訳サービスを利用できる時間は、月曜から金曜日の午前9時~午後5時。町は「障害のある人と窓口職員が互いに円滑にコミュニケーションが取れるようにしたい」とし、利用を呼び掛けている。
町は手話への理解促進と普及に向けて第4期障がい者福祉計画(2021~26年度)に、23年度までに手話言語条例を制定する方針も盛り込んだ。

















