市議会臨時会を振り返って、人事が異例の早期決着

市議会臨時会を振り返って、人事が異例の早期決着

 12日閉会した苫小牧市議会の臨時会は、慣例で議員任期の折り返しで交代となる議会人事が焦点だった。今回は主要人事が異例の早さで決着し、その後の人選もスムーズに進んだ。

 議長ポストは「当選3回以上」を充てる慣例を踏まえ、会派間の協議を経て本会議で投票か指名推薦のいずれかで決まる。前回(2019年5月)こそ開会初日に決定したものの、それまでは水面下の調整が数日にわたって続くのが常で、過去には難航して最大会派以外や市長に対して野党の立場を取る会派が就いたこともあった。

 今回は前回同様、最大会派の新緑が主導権を握った。早い段階から、毎回上位当選で3期目の板谷良久氏に候補を絞り、会派間の代表者会議ですぐに名前を出して流れを決定付けた。

 その後の副議長、監査委員など他の人事もすんなり決まり、当初4日間としていた会期を2日短縮し、閉会した。感染が再拡大する新型コロナウイルスへの危機感から「こんな時期に議会人事を長引かせるべきではない」と吐露する市議は多く、自然と早期決着に傾いたとみられる。

 また、正副議長を前回のように市長を支持する与党系会派で固めず、野党系会派と分け合った。ある市議も「難局を議会一丸で乗り越える姿勢を示す上でよかったのでは」と指摘する。

 コロナ禍で市民生活や地域経済の深刻さが増す中、市政をチェックし、市民に寄り添う議会の責務が一層問われている。今回の結束を議会運営にも生かし、議会の価値を市民に示すために役立ててほしい。

(報道部 河村俊之)

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