6月14日に厚真町内で開催される東京五輪の聖火リレーに向けて15日、町スポーツセンターで記念植樹が行われた。道内の聖火リレーの開催地の中から唯一選ばれてのことで、地元の乳幼児から小学生、保護者を合わせた約20人と来賓が参加。エゾヤマザクラの苗木10本を植え、およそ1カ月後に迫った本番へ思いをはせた。
聖火リレーに向けて機運を高めようと、町と町教育委員会が主催し、公益財団法人日本さくらの会が共催する「東京2020オリンピック・パラリンピック大会聖火リレー記念さくら植樹プロジェクト」。各都道府県の聖火リレー開催地から1カ所が選定され、道内では厚真町が震災復興のシンボルとして選ばれた。
植樹には堀井学衆院議員をはじめ、地元の町議会、農協、商工会の関係者らも参加。開会のセレモニーで、宮坂尚市朗町長は「復興五輪と言われているオリンピック。厚真町では今、復旧から復興に向け、明るい日常を取り戻すために頑張っているところ。20年後、30年後、若い世代のみんなが復興した町を引っ張っていただきたい」と期待を寄せた。
作業では、それぞれ手分けをしながら高さ2メートルほどの苗木を植えた。厚真中央小3年の中井瞭君(8)は「土を混ぜる作業が難しかったが、楽しかった。きれいに花が咲いてくれたらいいな」と楽しみにしていた。この後、花壇の花植えも行い、会場を華やかにした。
町内の聖火リレーのコースは、町役場前を出発し、町スポーツセンターに併設するあつまスタードーム入り口がゴールとなっている。

















