景況感3カ月連続改善 4月 金融、運輸・倉庫、サービス業悪化 帝国データ調べ 道内525社から回答

景況感3カ月連続改善 4月 金融、運輸・倉庫、サービス業悪化 帝国データ調べ  道内525社から回答

 帝国データバンク札幌支店は、4月の道内企業の景気動向調査結果を発表した。景気DI(『良い』と回答した企業の割合から『悪い』とした企業の割合を引いた数値)は前月比0・9ポイント増の36・2となり、3カ月連続で改善した。新型コロナウイルス感染拡大の影響は続くものの、業界別では9業界中、6業界で改善。金融、運輸・倉庫、サービスの3業界は悪化した。

 全国平均の景気DI(38・3)との比較では、北海道は6カ月連続で下回った。その差は2・1ポイントとなり、前月から0・6ポイント縮小した。

 企業の規模別では、中小企業が前月比1ポイント増の35・7となり、3カ月連続で改善。大企業も0・7ポイント増の38・6と3カ月連続で改善。大企業と中小企業の差は2・9ポイントとなり、前月から0・3ポイント縮小した。

 業界別の景気DIでは、農・林・水産、建設、不動産、製造、卸売、小売の6業界で改善。製造は、建材や機械製造の堅調さを背景に前月比1・5ポイント増の34・3となり、4カ月連続で改善。農・林・水産(5・6ポイント増の38・9)、建設(1・6ポイント増の41・7)、卸売(0・4ポイント増の35・6)の3業界は3カ月連続で改善している。

 一方、金融(7・5ポイント減の28・6)と運輸・倉庫(1・6ポイント減の31・2)、サービス(0・1ポイント減の29・9)の3業界は悪化。特に金融とサービスは30を下回る低水準となっている。

 今後の先行き見通しでは、「3カ月後」が39・4(前月調査39・3)、「6カ月後」が40・7(同40・5)、「1年後」が42・0(同41・7)と、増加幅は小さいものの改善する予想だ。

 ただ、今回は、政府が札幌市を対象とした「まん延防止等重点措置」と、全道を対象とした「緊急事態宣言」を発令する前の調査。企業からは「オリンピックが開催されたとしても、観光業による地域経済への好影響は期待しにくい」(広告関連)、「倒産・廃業・リストラなど失業者の増加によって経済への影響がこれから出てくるだろう」(機械・器具卸売)と悲観的な見方も。同支店では「今後も緩和と抑制が繰り返される不安定な状態が続き、景気DIは低水準の推移が続くだろう」と分析している。

 調査は4月16~30日に、道内企業1060社を対象にインターネットで実施。525社から回答を得た(回答率49・5%)。

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