苫小牧市消防本部は18日、救急車で使用する密閉式カプセル「ポータブル・アイソレータ」の運用を開始した。感染症患者を陰圧がかかったカプセル内に収容、搬送する装置。救急隊員や同乗の家族らへの2次感染防止や、救急搬送時の機動性確保などの効果が期待される。保健所からの要請や通報内容などで感染が強く疑われる場合に活用する。
装置は、防災機器メーカーのトーハツ社(東京)製の陰圧式ポータブル・アイソレータNGF―03―2型。6台を導入し、錦岡、末広、沼ノ端の3出張所に各2台ずつ配置した。2020年度の国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業から1台当たり191万1800円の交付を受けた。
患者を収容する組み立て式のカプセル部(全長190センチ、全幅52センチ、全高62・5センチ、重量13キロ)と除菌装置(全長40センチ、全幅24センチ、全高30センチ、重量18・5キロ)から成る。カプセル部に患者を収容することで車内の隊員や同乗する家族への2次感染リスクを大きく軽減できる。陰圧除菌装置はカプセル内部の空気を吸収し、無害化して排出する。
装置は5分以内で組み立て可能。車両の消毒滅菌作業も軽減されることから、迅速な出動につなげることができるという。
今月11~16日に計約40人の救急隊員らがビデオや実機による操作研修を受け、装置の組み立て方や患者の収容と搬送、その後の消毒などの手順を学んだ。
胆振管内では8日から17日まで、新型コロナウイルスの新規感染者数が10日連続で2桁台となっている。救急課長の上野泰範さん(55)は「市民にとって安心、安全な救急環境がより充実した」と強調。家庭内感染への懸念も高まる中、「使用機会は増えると思う。安全性を周知していきたい」と話していた。
















